PRENEX

物件選びの注意点

  • 「築年数」をチェック
  • 構造上の問題は滅多に無いですが、設備の配管、電気のケーブルなど、見えない部分に劣化は多々あります。ですので、管理会社や不動産、オーナーなどへきちんと確認を行いましょう。

  • 「テナント供給量」をチェック
  • 事務所用のテナントビルに、飲食店やサロン(直火や熱源機器を使用する業種)を出店したい場合に特によくあるケースです。
    【電気に関して】分電盤の容量アップに伴い、幹線ケーブルやキュービクル(受電設備)の改修等が必要になる場合があります。
    【換気に関して】臭い・煙が充満してしまいます。
    【排水に関して】配管詰まり、オーバーフロー(逆流)などが考えられます(給水が足りないという事は滅多にありません)。
    【ガスに関して】そもそもガス機器が使用できなくなり、電気式で再プランすることになります(これに伴っての電気容量も考慮しなければなりません)。
    上記各工種への改善に当たっては、関係各所への確認協議と大掛かりな改修工事となる場合があります。とはいえ、これらの条件が揃わないとダメな訳では無く、「事前にどこまでコストを踏まえながら条件を整えられるか」が大切な物件選びのポイントになります。ですので、1次側(建物のメインとなる幹線設備)からテナントへ供給されている電気や給排水、ダクトなどの供給量(容量)が足りているかをきちんと確認しましょう。

  • 「地下、半地下など元々湿っぽい場所か」をチェック
  • 湿っぽい場所は、基本的に内装下地、仕上げのクオリティーにも大きく影響を及ぼします。内装材のほとんどは湿気・カビ・埃に強くありませんので、剥離や裂傷の原因となります。また、設備的にはきちんとした換気をとる必要があるため、設備コストが高くなる可能性があります。ですので、こういった条件が見受けられる場合には、施工前、施工中から予防措置(通気を良くし乾燥を促し、カビ・埃を取るなどして対応することが求められます。

 CLOSE   CONTACT 

設計デザインの注意点

  • 「配管・配線設計」をチェック
  • デザインを優先するあまり、無理な配管・配線を行うことは多々あります。電気でいえばケーブルに熱がたまり「焼け」が起こったり、配管などは詰まりなどが起こりやすくなります。ですので、施工期間中、現場での打ち合わせなど、その都度設計や専門会社に気になる所は確認しましょう。

  • 「ライティングプラン」をチェック
  • 綺麗なタイル、おしゃれな壁紙などを使用しても、ライティングプランが間違っていると、当初のデザインイメージと、実際の完成時の印象は大きく変わってしまいます。
    基本的には設計者や照明メーカーがプランを行なっていれば、大きな問題はないですが、業種により重要視する場合にはサンプル確認をきちんと行いましょう。

  • 「必要な設備が抜けていないか」をチェック
  • 多くの設計デザイナーは、天井にある空調機や換気扇などがある事を嫌います。そのため、設備機器メーカーが推奨している設置基準を満たしているかが重要なポイントです。不備がある場合には、例えば空調が冷えない、暖まらないなど機器トラブルが発生する場合があります。
    意匠・造作と設備機器との取り合いに関しては、最終的にはクライアントの判断による所もあります。ですので、「こうなった場合にはこういった懸念がある、こういった懸念を解消する為にこうしましょう」といった設計デザイナーとの綿密な打合せは必要です。

 CLOSE   CONTACT 

施工の注意点

  • 「施工前に、細部まで詰めらている設計プランか」をチェック
  • 現実的に、施工直後の変更や修正が多々あります。出来たものに手を加えるのは、場合により高いリスクが生じるだけでなく、隠ぺいされた配管や配線を盛り替えるにあたり、壁・床・天井などの解体・復旧は、内容にはよりますが追加コストの可能性があります。ですので、事前に運営に必要な設備(例えばコンセントなど)はクライアントの意向によりますが、オペレーションなどの将来的なプランも踏まえた上、設計デザイナーをはじめとした関連会社との打ち合わせを細かく行いましょう。

  • 「ジョイント(接続部)が多くないか」をチェック
  • 曲げ・曲り・分岐など、ジョイントが多い事はあまりよくありません。それが多くなると、その分機械負荷が大きくなり、寿命が短くなったり、その分スペックを大きくする必要性が発生してしまうため、コストが高くなってしまいます。
    ※こちらに関しては、認識としてあった方が良いと言う程度で覚えていただけるといいと思います。その設計デザイン、条件に見合った設備プランとなります。

  • 「試験調整をしているか」をチェック
  • その工種のテスト調整は必須です。問題があれば早期発見でき、修正も容易に行うことができます。そして、引渡し前には、営業時同様の試運転も必須です。現場スケジュールは、往々にしてこの部分を軽視している事が多い為、満足なテスト確認ができず営業後、実質稼働時に起こるトラブルが多々あります。こちらの問題に関しては、あくまでも施工側の責任範囲となりますが、工事工程表通りの進捗であるかどうかの確認は、都度細かい打ち合わせを行いましょう。

 CLOSE   CONTACT